リーターニー川(読み)リーターニーがわ(英語表記)Nahr al-Lītānī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リーターニー川」の意味・わかりやすい解説

リーターニー川
リーターニーがわ
Nahr al-Lītānī

ラテン語でレオンテス川。レバノンの主要な河川。古代ローマ遺跡バールベック西方の低い分水界に水源を発し,レバノン山脈アンティレバノン山脈の間のビカー高地南西に流れ,イスラエルとの国境に近いマルジャユーン付近で西へ急転し,深さ 275mの峡谷によってレバノン山脈を切断して,サイダ (シドン) の南で地中海へ注ぐ。下流はカーシミーヤ川として知られている。全長 150kmに満たないが,レバノンで最も広範に耕作が行われている地域の一つであるビカー高地を灌漑し,1958年に始るリーターニー川開発公社の電力供給の原動力となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android