ルベシベツ山道(読み)るべしべつさんどう

日本歴史地名大系 「ルベシベツ山道」の解説

ルベシベツ山道
るべしべつさんどう

一七九八年(寛政一〇年)近藤重蔵木村謙次(下野源助)によりビタタヌンケ(現広尾町・えりも町境)からルベシベツまでの間に開削された山道。同年一〇月二四日、近藤らはクナシリ島・エトロフ島からの帰途ヒロウに宿泊。同所に滞在した一一月一日までの間に危険な海岸線に代わる山越えの道の開削を行った。一〇月二六日に道筋の見分を行い、同月二七日には木村以下ヒロウ番所の番人らはアイヌを引連れ、まさかり・なた・鎌などを持ってルベシベツへと向かい、ルベシベツ川の上流「一里余川源の上新道作 熊篠をきり堀起」「ルヘシヘツノ源峠ルーチンルウチントモ」から「ビタタヌンケフ」の流れに沿って海岸まで下る道を切開いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報