ルンゲ(Friedlieb Ferdinand Runge)(読み)るんげ(英語表記)Friedlieb Ferdinand Runge

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ルンゲ(Friedlieb Ferdinand Runge)
るんげ
Friedlieb Ferdinand Runge
(1795―1867)

ドイツの有機化学者。ハンブルク近郊で生まれる。ベルリン大学医学を学んだのち、ゲッティンゲン大学で化学を学び、1819年イエナ大学で学位を得た。1823年にブレスラウ大学教授になったが、まもなく辞任して1832年からオラニエンブルクの化学工場で研究を続けた。アトロピンの研究、カフェインおよびキニンの発見、コールタール蒸留によるフェノール、アニリン系染料の発明などがあり、コールタール染料工業の先駆者として知られる。ペーパークロマトグラフィーの発明者の一人でもある。

[廣田 穰 2016年11月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android