ルーティーン(読み)るーてぃーん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ルーティーン
るーてぃーん
routine 英語 フランス語

慣習の一種で、日常規則的に繰り返される生活様式、とくに一定の手順で行われる仕事をいう。朝起きてから決まった日課に従って生活し、仕事を済ませ、寝るという過程の全体と個々の作業に、ルーティーンは成立する。その場合、行為の規範は行為者に十分に内面化されているので、行為はいわば無意識的にスムーズに行われるが、反面において惰性に流れ、改善、発展の契機に乏しくなる。そこでルーティーンを批判、刺激するために、これを「ケ・俗」と性格づける「ハレ・聖」の観念と行事が対照的につくりだされている。日本語では慣例と訳されることが多いが、この場合は意味がやや異なる。すなわち、挨拶(あいさつ)、寄付、届け出の慣例などの用例に示されるように、社会に一般的に行われる慣行のうち、特定の者の行為の特殊性を強調する。その度が強くなると、慣例的行動が正しいとして要請され、慣例は慣習を超えてモーレスの性質を帯びることになる。[千葉正士]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

政府開発援助

政府ベースの経済協力の一つで,特に先進国政府が発展途上国の経済開発などを促進するため財政資金を使って供与する援助。 (1) 2国間での直接援助と,(2) 国際機関を通じての多国間援助に分けられる。直接...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ルーティーンの関連情報