日本大百科全書(ニッポニカ) 「レオニダス(詩人)」の意味・わかりやすい解説 レオニダス(詩人)れおにだすLeonidas 生没年未詳。古代ギリシアの詩人。紀元前3世紀前半に活躍し、この時代を代表する詩人の1人。タレントゥムの出身で、貧窮のまま各地を放浪し、老いて異郷で没したという。現存する100編ほどのエピグラムは、ほとんど奉献詩と碑銘詩である。同時代のアスクレピアデスとは異なり、恋愛や飲酒を歌う作品がない。貧しい庶民に言及する作品が多いのも特徴的である。高度に完成された詩句は、装飾的で修辞学の色彩が強く、新造語や難解語が目だつ。その影響は大きく、ローマのプロペルティウスやオウィディウスに及んでいる。[伊藤照夫] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例