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レキュトス lekythos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レキュトス
lekythos

古代ギリシアの壺の一種。油または香水用の小瓶。片輪状の片取手がつき,口縁部が開いて首部が短く,球状または長球状の胴に円形台部がついている。多くは彩絵が施され,特に前6世紀頃の黒像式陶器の彩絵には優れたものが多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

レキュトス【lēkythos】

ギリシア陶器の一種。前6世紀にアッティカ地方で香油入れとして作られたのがはじまりである。初期の器形は腹部と底部が広くなったものであったが,その世紀末から長頸部と張った肩部,細身の腹部,垂直の単把手(とつて)の形が整った。前5世紀初め白地のレキュトスが現れ,葬祭用として墓地に置かれた。したがって白地レキュトスに描かれた主題は,ほとんどが死もしくは故人に関係したものである。【前田 正明】

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世界大百科事典内のレキュトスの言及

【ギリシア美術】より


[器形と用途]
 初期の段階では陶器の種類は比較的少なかったが,古典期以後,ギリシア陶器の器形はその用途に応じてほぼ30種を数える。これらのうち,アンフォラ,ペリケー,スタムノスは主としてブドウ酒,油,はちみつ,小麦などの貯蔵用の器,クラテル,プシュクテル,レベス,カンタロス,ディノスは酒宴用,キュリクス,スキュフォスは飲酒用の盃,小さなレキュトス,アリュバロス,アラバストロンは香油入れ,ただし前5世紀以降の白地レキュトスは葬祭用にのみ供せられた。口縁部が三葉形をなすオイノコエは水さし(または酒つぎ),垂直あるいは水平の把手のあるヒュドリアは婦人が泉から水を汲むための水甕,長頸のルトロフォロスとレベス・ガミコスは婚礼の花嫁用,円筒形の蓋付きのピュクシスは婦人用の化粧箱,そのほかに皿,鉢,碗などがあった(図4)。…

※「レキュトス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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