日本大百科全書(ニッポニカ)の解説
ドイツの数学者、天文学者。オーストリアのフェルドキルヒに生まれる。1532年ウィッテンベルク大学に入学し、1536年母校の初等数学講師となる。地動説に対する関心から、1539年から2年間をコペルニクスの下で過ごし、自らが『地動説序説』を著すとともに、師の著『天球の回転について』の公刊を懇願し、執筆の激励、原稿の校正、印刷の斡旋(あっせん)を引き受け、ニュルンベルクの印刷所から刊行した。数学上では10秒置きの正弦表を作成し、ライプツィヒ、ウィーンの大学教授を歴任した。
[島村福太郎]
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