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天球 てんきゅう celestial sphere

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天球
てんきゅう
celestial sphere

観測者を中心とした,半径の無限に大きい仮想的球面。天体の視位置をその上に投影し,見かけの位置を求める。地球の地軸の延長線が天球と交わる点を,それぞれ天の北極天の南極と呼び,地球の自転に伴って天体は1日1回このまわりを回る。

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デジタル大辞泉の解説

てん‐きゅう〔‐キウ〕【天球】

地球上の観測者を中心とする半径無限大の仮想の球面。すべての天体がこの球面上にのっていると考える。

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百科事典マイペディアの解説

天球【てんきゅう】

観測者を中心として描いた半径無限大の球面。天体は観測者からの距離の差を無視し相対的方向だけを考えれば,すべて天球上に配列されていると考えられる。天球上の天体の位置を表すのに,地平座標赤道座標黄道座標銀河座標などが用いられる。
→関連項目光行差

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世界大百科事典 第2版の解説

てんきゅう【天球 celestial sphere】

天体はきわめて遠方にあるのでその距離は実感されず,すべての天体は観測者を中心とする巨大な球面の上にのっているように見える。このように,すべての天体をのせた仮想の球面を天球という。天球の概念はこのように直観的なものであるから古くから培われ,それを実体化した天球儀も古代ギリシアや古代中国で製作されている。 天球は仮想の球面なのでその半径は本来不定である。実際,天球上の天体の位置とは観測者と天体を結ぶ視線の〈方向〉を与えるものであり,天球は一つの方向を一つの点で視覚化するモデルと考えることができる。

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大辞林 第三版の解説

てんきゅう【天球】

観測者を中心とする半径無限大の仮想の球面。天体の見える方向を、この球面上の一点で表現することができる。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天球
てんきゅう

空を仰ぐと、恒星をはじめもろもろの天体は観測者を中心とした大きな球に張り付いているように見える。この球を天球とよぶ。そのイメージは太古以来のもっとも素朴なものである。むろん、このような球は実在しない。しかし、天体の方向(見かけの位置)や方向の時間的変化(見かけの運動)を研究するうえでは、現代の天文学でも天球という仮想の球を考えるとたいへん便利である。この場合は、漠然としたイメージではなく、以下のような明確な規定を行う。
 ここでは、天体までの距離は考えず、方向だけを問題にする。そのとき、天体(A、B、……)の方向は観測者OからA、B、……にそれぞれ引いた矢印(ベクトル)で表される。しかしこれではあまりにも複雑で、研究上は不便である。ゆえにベクトルのかわりに、Oを中心とした球を考え、A、B、……をこれに投影し、その位置(A'、B'、……)、つまりOAと球面との交点A'、B'、……の位置を研究するほうが便利である。
 それでは、この球の半径をいくらにとったらよいか。その手掛りは、同一方向は同一の点で表すといっそう便利であるということにある。同一の方向とは、平行な直線で表される。さて、平行な直線は無限遠(限りなく遠く)で1点に交わる(このことは日常経験することであろう)。ゆえにこの球の半径は無限大にとるとよい。そうすれば、同一の方向はすべてこの球面上の1点で表すことができる。このような球が天文学で考える天球である。つまり、「ある天体の方向」というかわりに「天球上の位置」と言い表す。天球上の位置やその時間的変化(見かけの運動)は、天文学上もっとも基本的な事柄で、とくにこれを研究する分野を球面天文学とよぶ。[大脇直明]
『地学団体研究会編『星の位置と運動』(1994・東海大学出版会) ▽高瀬文志郎著『星・銀河・宇宙――100億光年ズームアップ』(1994・地人書館) ▽土田嘉直著『天文の基礎教室』新装版(1995・地人書館) ▽ピーター・ウィットフィールド著、有光秀行訳『天球図の歴史 人は星空をどのようにイメージしてきたか』(1997・ミュージアム図書) ▽斉田博著『天文の計算教室』新装版(1998・地人書館) ▽渡部潤一著『天体観測入門』(2012・大日本図書)』

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