ロイド船級協会(読み)ロイドせんきゅうきょうかい

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロイド船級協会
ろいどせんきゅうきょうかい
Lloyd's Register of Shipping

世界でもっとも歴史が古く、規模も大きいイギリスの船級協会。1688年ごろエドワード・ロイドEdward Lloyd(1648―1713)が、ロンドンのテムズ川畔近くにコーヒー店を開いたが、客に海事関係者が多かったため、手書きの名表をつくり、1696年から海事情報としてロイド・ニュースを発行したのが最初である。さらに1760年には協会を組織するなど、同コーヒー店は船舶売買のための船舶ブローカーの重要な集会所となった。こうして海上保険業者らが中心となって、船舶、船主、船齢、積量、船体艤装(ぎそう)状態などを記載した船名録Resister of Shippingを出版することになり、船舶に等級をつけて発表するようになった。これらの歴史を踏まえて、1834年にロイド船級協会が設立され、世界の海上航行船について明細事項を記入した船名録を、等級(船級)を付して発表することにした。
 この船級を受けるためには、同協会の規則に従う造船をし、同協会の検査員の検査を受けなければならない。これによって、船舶の売買や保険加入などの際に、船それ自体を見ることなく契約ができるという利便があり、その船級は権威あるものとして扱われている。なお世界には現在九の権威ある船級協会があり、それぞれの規程した船級は互いに認め合っている。[茂在寅男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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