日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ロッセリーノ(Bernardo Rossellino)
ろっせりーの
Bernardo Rossellino
(1409―1464)
イタリア、ルネサンス期の彫刻家、建築家。本名はベルナルド・ディ・マッテオ・ガムバレリBernardo di Matteo Gambarelliで、アントニオの兄。フィレンツェの近郊セッティニャーノに生まれ、フィレンツェで没した。彫刻ではレオナルド・ブルーニの墓碑(1444~46。フィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂)がもっとも有名であり、15世紀後半に流行した壁面墓碑の原型となった。建築家としてはアルベルティの流れをくみ、パラッツォ・ルチェライの建設では彼の協力者として活躍した。ニコラウス5世のもとでサン・ピエトロ大聖堂の改築に着手、またピウス2世のためにピエンツァの都市を整備した。
[篠塚二三男]