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ロドデノール ろどでのーる

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知恵蔵2015の解説

ロドデノール

化学名は「4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール」。株式会社カネボウ化粧品が白樺など植物由来の天然成分から見いだして開発。2008年1月に、メラニンの生成を抑え、しみ・そばかすを防ぐ等の効能により、医薬部外品有効成分として厚生労働省の承認を得た。同社により特許が取得されており、同社及び(株)リサージ、(株)エキップが製造販売するメラニン生成抑制剤いわゆる美白化粧品に配合されている。
ロドデノールは、メラニン生成反応に関わる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑制することなどで、メラニン生成を抑制すると考えられている。その作用機序の一つは拮抗阻害呼ばれるもので、ロドデノールがメラニン合成の出発材料であるチロシン立体構造が似ているため、本来はチロシンが結合するべきチロシナーゼの活性中心に結合することで、チロシンとチロシナーゼの反応を阻害するとされる。これによってメラニン合成反応が進行せず、合成されるメラニンが減少する。
12年10月、ロドデノール含有化粧品を使って肌がまだらに白くなる白斑を生じた症例が皮膚科医からカネボウ化粧品に報告された。その後、13年5月にも同様の報告が行われ、これを機に実態調査が始まり、7月4日に54商品の自主回収が発表された。7月17日には、日本皮膚科学会が、「ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会」を発足し、活動を開始した。
カネボウ化粧品に対して国内で白斑等の症状を訴えた人は、13年8月4日現在で1万人に達し、うち約2400人は 、重症例と見られる「3カ所以上の白斑」「5cm以上の白斑」「顔に明らかな白斑」のいずれかの症状について申し出があった。対象商品は、約52万個が回収された。
調査によると、白斑症状の主な発症部位は、額や目の周り、手の甲、指の間などロドデノール含有化粧品がより多くつけられていた部位であり、またロドデノール含有化粧品を複数種類重ねて使っていた人に、白斑発症の割合が多いことが分かってきた。
ロドデノール含有化粧品は、アジアの10カ国・地域及び英国でも販売されており、回収が始まっている。台湾ではすでに120人以上が被害を訴えており、今後被害が広がる可能性が懸念されている。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2013年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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