20世紀西洋人名事典 「ヴァルターベンヤミン」の解説
ヴァルター ベンヤミン
Walter Benjamin
1892.7.15 - 1940.9.27
ドイツの文学者,哲学者,批評家,社会科学者。
ベルリン生まれ。
ユダヤ系実業家の子として生まれ、ベルリン大学、フライブルク大学で哲学を学ぶ。G.ショーレム、E.ブロッホ、ブレヒト等と親交を結び、ヘブライ思想、ドイツ観念論の影響を受け、後マルクス主義思想にも接近。1933年パリ亡命、フランクフルト社会学研究所の研究員となり、さらにアメリカへ逃れる途中服毒自殺。繊細な感受性と鋭い批評精神を持ち、独特な弁証法的・唯物論的文学理論を構築、’28年「ドイツ悲劇の起源」、’32〜38年「ベルリンの幼年時代」、’40年「歴史の概念について」等の作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報