20世紀西洋人名事典 「ヴィクターグリフュール」の解説
ヴィクター グリフュール
Victor Griffuelhes
1874 - 1923
フランスの労働運動家。
総同盟書記長。
靴製造労働者の組合運動で陣頭指揮し、その後も1899年全国皮革労連書記長、1902年労働総同盟書記長を務める。’06年の「8時間労働要求全国統一スト」、’08年建築労連ストなどを指導した。労働総同盟は、土木・農林などの非熟練労働者と公務員を組織化し、大衆的産業別運動へ転換した。その結果、経営者・政府との交渉を重視する改良派が台頭し、路線をめぐる対立が続く中で、総同盟書記長を辞任。その後、「バタイユ・サンディカリスト」紙などで文筆活動を行いサンディカリスムの理論的指導を行う。アミアン憲章提案者の1人で、サンディカリスムの代表的な存在となる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報