陣頭(読み)ジントウ

精選版 日本国語大辞典 「陣頭」の意味・読み・例文・類語

じん‐とうヂン‥【陣頭】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「じんどう」とも )
  2. 戦闘部隊のまっさき。軍の先頭。また、行列などの先頭。
    1. [初出の実例]「Gintǒ(ヂンタウ)。コグチ〈訳〉軍事的衝突、戦闘の折の最前線。また軍団や軍勢の先頭。またダイリの行幸などに随うクゲなどの行列の先頭」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    2. [その他の文献]〔王建‐送魏州李相公詩〕
  3. 陣営のまえ。
    1. [初出の実例]「命がおしくばぢんとうにまたをくぐってかうさんせよとぞよばはりける」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)五)
  4. 昔、宮中で警備の任にあたった官人の詰所のあたり。
    1. [初出の実例]「軍兵内裏に参じて、四方の陣頭を警固す」(出典:平家物語(13C前)一)
  5. じん(陣)の座(ざ)
    1. [初出の実例]「寛平・昌泰間、天皇聞食旬之日、御出南殿之由、蔵人若近衛少将来陣頭告仰」(出典:九暦‐貞信公教命・天慶七年(944)一〇月一一日)
  6. ( から転じて ) 活動の場の第一線。

じん‐がしらヂン‥【陣頭】

  1. 〘 名詞 〙 陣の長。一軍の統率者。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「陣頭」の読み・字形・画数・意味

【陣頭】じん(ぢん)とう

軍の先頭。唐・王建〔魏州李相公を送る〕詩 旗下には聞(ぶん)すべし、敗將を誅するを 陣頭には多くは是れ兵を用ふ

字通「陣」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む