世界遺産詳解 の解説 ヴィッラアドリアーナ〈ティヴォリ〉【ヴィッラ-アドリアーナ〈ティヴォリ〉】 1999年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、ローマの北東に位置し、ティヴォリ南西の広大な別荘遺跡。ローマ帝国のハドリアヌス帝が、紀元後118年から16年の歳月をかけて建造した。ハドリアヌス帝が旅したギリシアやアレクサンドリアなどの景観を再現したもので、セラピス神殿、ローマ共同浴場、図書館など、パックス・ロマーナ(ローマの平和)を思わせる。ハドリアヌス帝の死後、しばらくは後継の皇帝たちが利用したが、やがて廃虚となった。15世紀に発掘作業が始まり、現在も発掘、研究が続いている。人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして世界遺産に登録された。 ◇英名はVilla Adriana(Tivoli) 出典 講談社世界遺産詳解について 情報