現代外国人名録2016 「ヴォルフガングライプ」の解説
ヴォルフガング ライプ
Wolfgang Laib
- 職業・肩書
- 彫刻家,造形作家
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1950年3月25日
- 出生地
- 西ドイツ・バーデン・ビュルテンベルク州メッツィンゲン(ドイツ)
- 学歴
- テュービンゲン大学医学部卒
- 学位
- 博士号(テュービンゲン大学)〔1974年〕
- 受賞
- 世界文化賞(彫刻部門,第27回)〔2015年〕
- 経歴
- 子供の頃一家でインドに住む。18歳から大学で医学を専攻するが、現代医学が人間を物質として扱うことに失望し、24歳の時芸術の道を志す。1976年白い矩形の大理石の上部をシャーレ状に削って牛乳を満たした「ミルク・ストーン」を発表、一躍注目を集める。以後南ドイツの小村を拠点に、自宅周辺の野山で採集したタンポポやマツの花粉を床に敷き詰めた作品や、大理石の彫刻と米や花粉を組み合わせた作品、天然の蜜蠟パネルを使った作品、蜜蠟製の船のインスタレーションなどを制作。現代ドイツを代表するアーティストとして、ドクメンタ、ベネチア・ビエンナーレなどの国際的な舞台で活躍を続ける。2003年東京国立近代美術館と愛知県の豊田市立美術館で大規模な回顧展が開かれ、来日。“生命”とは何かを東洋的な思想で追求し、具現する芸術家。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報