ヴァイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群(読み)ヴァイマールとデッサウのバウハウスとそのかんれんいさんぐん

世界遺産詳解 の解説

ヴァイマールとデッサウのバウハウスとそのかんれんいさんぐん【ヴァイマールとデッサウのバウハウスとその関連遺産群】

1996年に登録されたドイツの世界遺産(文化遺産)。バウハウスはチューリンゲン州ヴァイマールに設立された総合造形学校。建築家のヴァルター・グロピウス(1883~1969年)によって1919年に設立された。芸術家を養成する旧ザクセン大公立造形美術大学と専門技術者を養成する旧ザクセン大公立芸術工芸学校が合併してできた学校で、建築、工芸、美術を学ぶことができた。新しい様式の創出理念とし、芸術的でありながら高性能で機能的、安価で大量生産可能な製品のデザインを目指した。雑誌『バウハウス』や多くの書籍も刊行して啓蒙活動も行った。バウハウスは1925年にヴァイマール北東にあるザクセン・アンハルト州デッサウに移転し、1932年にはベルリンに移転、1933年に廃校となった。バウハウス大学本部棟、デッサウの校舎、マイスターハウスなどが登録の対象になっている。ベルリン時代はごく短期間で遺産登録物件には含まれていない。バウハウスで創作された多くの作品が、世界のモダニズム建築やアートに大きな影響を与えたことなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はBauhaus and its Sites in Weimar and Dessau

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android