ヴァレッタ市街(読み)ヴァレッタしがい

世界遺産詳解の解説

ヴァレッタしがい【ヴァレッタ市街】

1980年に登録されたマルタの世界遺産(文化遺産)。1530年に神聖ローマ皇帝カール5世からマルタ島を与えられた十字軍のヨハネ騎士団は、1565年のオスマン帝国によるマルタ大包囲攻撃に勝利した。この戦いの後、オスマン帝国に焼かれたマルタ島東端のシベラス半島の港町を再建し、城壁で取り囲んで要塞化した。これが今日のマルタの首都ヴァレッタである。この町の名前は、マルタ大包囲戦時のヨハネ騎士団長であったジャン・バリソー・デ・ラ・ヴァレットの名前にちなんで名づけられたものである。ヴァレッタ市街にある勝利の聖母聖堂は、ヴァレット騎士団長が町の基礎となる石を置いた場所に建てられたといわれている。この教会はヴァレッタで最も古い建造物である。このほか市街には、聖エルモ砦、カラヴァッジョの大作「洗礼者聖ヨハネの斬首」がある聖ヨハネ大聖堂など、歴史的建造物が残り、バロック様式を中心とした中世の美しい町並みを今に残している。◇英名はCity of Valletta

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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