一ノ矢八坂神社(読み)いちのややさかじんじや

日本歴史地名大系 「一ノ矢八坂神社」の解説

一ノ矢八坂神社
いちのややさかじんじや

[現在地名]大穂町玉取 一ノ矢

玉取たまとりの南寄りの小字一ノ矢に鎮座。一ノ矢天王宮とも称する。旧郷社。祭神は素盞嗚尊。例祭は六月七日の祇園祭で、社頭にて霊蒜(ニンニク)が授与される。ほかに元旦祭、節分祭、五月六日の五六祭、九月六日の九六祭、一二月二一日の新穀感謝祭がある。

貞観元年(八五九)に山城国より八坂神を勧請したことに始まるといわれ、天慶年中(九三八―九四七)には藤原秀郷が弓矢を奉納し、正治年中(一一九九―一二〇一)以後小田氏歴代の崇敬を集めたと伝えられる。南北朝期、小田氏に預けられた藤原藤房もこの社近くにあったという小田氏の遊覧所「玉取の里御花圃」に来遊し、当社を崇敬したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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