一之池(読み)いちのいけ

日本歴史地名大系 「一之池」の解説

一之池
いちのいけ

原野谷はらのや川の締切りにより生じた三つの古川ふるかわ溜池のうち北側の溜池。長溝ながみぞ村の東側、八幡やわた村の西に位置する。宝永三年(一七〇六)古川溜池をめぐって、古川跡を新田と主張する長溝・八幡・米丸よねまる三村平民へいみ初越はつこし西にしさき松原まつばら一色いつしきなかの池下六ヵ村との間で相論が起こったが、六ヵ村の主張が認められる形で決着がついた(「浅羽之庄溜池用水訴状・返答書」近藤家文書)。安永三年(一七七四)には一之池の新田開発を願う者があり、池下六ヵ村との間で相論があったが、当池を六ヵ村の溜池とする裁許が下された(「四間川・一之池新開願裁許状写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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