浅羽町(読み)あさばちよう

日本歴史地名大系 「浅羽町」の解説

浅羽町
あさばちよう

面積:二八・四六平方キロ

北は袋井市、東は小笠おがさ大須賀おおすか町、西は福田ふくで町・磐田市と接し、南には遠州灘が広がる。北東部に小笠山丘陵が張り出しているが、その他は低平な地となっている。集落は旧原野谷はらのや川の形成した自然堤防上、町域西寄りの太田おおた川の形成した自然堤防上、南部にある三本の砂堤列の最奥砂堆列上などに立地する。

町域の遺跡は約五〇、古墳は約一〇〇基知られている。町域北端の小笠山丘陵先端部から旧石器や縄文時代遺物が出土しているが、海岸に近い南部砂堤列からも数ヵ所縄文時代遺物が採集されていることは注目される。弥生時代中期から小笠山西方丘陵末端部に集落や墓地が展開し、南部の砂堤列にも及んだ。北山きたやま遺跡から団子塚だんごづか遺跡にかけての丘陵地帯ではとくに方形周溝墓が顕著で、優に一〇〇基を超えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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