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一次産品価格の高騰 いちじさんぴんかかくのこうとう commodity inflation

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知恵蔵2015の解説

一次産品価格の高騰

一次産品とは、自然栽培・採取した食料、鉱工業、燃料など未加工の原料品。国際原油価格は2006年も高水準の市況推移で7月14日にはWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油の先物価格が1バレル当たり77ドル超の史上最高値を記録した。これは05年の平均価格50ドルから5割も上昇、01年の25ドルに比べると3倍にもなる。世界の総原油貿易量は1日約5000万バレルであり05年の貿易額は毎日30億ドル、1年間で1兆950億ドルとなり、世界貿易額10兆ドルの約1割を占めている。さらに、銅、亜鉛、アルミニウムニッケルなど非鉄金属の市況も相次いで最高値をつけ高止まり傾向で推移している。一次産品コモディティともいわれ、固有の需給要因で値動きする。01年以降、世界経済全般の拡大が続き、中でも中国やインドを始め発展途上国原材料需要が旺盛となり、原油や天然ガス、鉄鋼原料(鉄鉱石、原料炭)など資源価格全般の価格水準の上昇が見られる。一次産品価格高騰の影響はガソリン石油化学、電子部品材料から徐々に最終製品へ価格転嫁・浸透していくが06年8月現在、その動きは一部にとどまっている。なお、一次産品価格高騰への対応として、20前後の一次産品を組み込む総合的な国際商品指数に連動する投資ファンドの開発・販売などの動きがある。

(永田雅啓 埼玉大学教授 / 松尾寛 (株)三井物産戦略研究所副所長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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