日本歴史地名大系 「一重村」の解説 一重村ひとえむら 長崎県:上県郡上対馬町一重村[現在地名]上対馬町一重葦見(あしみ)村から尾崎(おさき)山を越えた南にある。西にイビタ山がある。「津島紀略」に単浦とみえ、比土恵宇羅と訓じ、東に南風泊(はえどまり)(訓は波恵土麻里)があると記される。かつて大平壇(おおひらだん)の下にあった四、五戸の集落が当村であったとされるが(津島紀事)、在家(ざいけ)・ショウズの辺りが旧地ともいう。徳治三年(一三〇八)三月八日のとしいゑ入道譲状(伊奈郷宗家判物写)に「ひとい」とみえ、当地の栗栖・畠・「ゑわけのはたけ」などが「宗ひめいし」に譲られた。「海東諸国紀」では「皮都浦二十余戸」とあるのが当地とされる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by