丁保余原村(読み)ようろほよばらむら

日本歴史地名大系 「丁保余原村」の解説

丁保余原村
ようろほよばらむら

[現在地名]千代田町丁保余原

壬生みぶ村のほぼ南に志路原しじわら川を隔てて位置し、同川と出原いでばら川が可愛えの川に合流する氾濫原にあたる。古くは丁と保余原の二ヵ村であったと伝え、村内の小名に丁・保余原がある。

慶長六年(一六〇一)検地により高四九七・九八九石となる。しかし、洪水などによる万荒高一九七・二四九石(二七町三反余)が書上げられている。明知・給知入交じりで、安永元年(一七七二)までの免は、上り詰三・六五、下り詰二、享保一七年(一七三二)虫害凶作による秋免は〇・五一、安永二年より定免三・一六(国郡志下調書出帳)。農業を主とする村で、当村と壬生村入会野山三、腰林七、用水井手九、雨池六などがあり、「当村の東西北之方ハ大川・小川流候故、洪水之節損所多ク御座候、(中略)作物ハ米麦主と仕候、土地合ハ下之上ニ当リ申候」、農間には「男子は藁仕事、女子は布・木綿少々宛仕候」という(同書出帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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