七夕磯
たなばたいそ
会瀬漁港の東の海中にある磯。昔七夕の夜に牽牛・織女の二星が五色の雲に乗ってこの磯に降臨したという伝説があり、二星が座した二つの岩を女夫岩という。
享保年間(一七一六―三六)の冬の嵐の日に釣見崎の突端が崩れて牛の化石が出現、化石には七本の角があり、村人たちの間に分配した。のち関西から来た僧が「牽牛星の召給う牛は七角あり、この浦は二星が降臨したから、天牛の角に相違ない」と告げたので、村人たちは木箱に角を納めたが、数日後釣見崎に行くと牛の化石は姿を消し、牛の形の洞が残っていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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