万蔵村
まんぞうむら
[現在地名]高松市三条町・室町・東ハゼ町・室新町
上ノ村の南に位置し、村の北部は室山、北西部は石清尾山塊の一、峰山。南東部は高松平野が開け御坊川が流れる。室山の北部に坂田村の飛地がある。高松・金毘羅街、道仏生山街道が通る。戦国期室山に真鍋権次・太田犬養の居城であった室山城があり、長宗我部勢によって落城した(「玉藻集」など)。貞享高辻帳に村名がみえ、高四〇五石余。
万蔵村
ばんぞうむら
[現在地名]佐治村加茂
佐治川中流域南岸にあり、集落はV字谷の底辺部に点在する。古くは対岸福園村の出村であった。当村から南の美作国東北条郡阿波村(現岡山県阿波村)へ越える道があった(因幡志)。享保元年(一七一六)の郷村高辻帳は「マンゾウ」と訓ずる。永禄四年(一五六一)八月吉日の福島甚二郎末国売券(来田文書)によると、「はんさう一円」の伊勢道者職が北弥七郎に売渡されている。藩政期の拝領高二六石余、本免五ツ三分。寛政一一年(一七九九)の智頭郡下構村々高物成等覚(竹本家文書)では朱高二九石余に対して今高三九石余、物成一九石余、川役二斗余・柿役二斗余・漆役三石三斗余が課されていた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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