三つ栗の(読み)ミツグリノ

デジタル大辞泉 「三つ栗の」の意味・読み・例文・類語

みつぐり‐の【三つ×栗の】

[枕]いがの中にある三つの栗の実の中央のものの意から、「なか」にかかる。
「―那賀なかに向かへる曝井さらしゐの」〈・一七四五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「三つ栗の」の意味・読み・例文・類語

みつぐり‐の【三栗の】

  1. 栗の毬(いが)の中に実が三つあるものの、その真中の、の意で「中」や、「中」と同音地名那賀」にかかる。
    1. [初出の実例]「端土(はつに)は 膚赤らけみ 底土(しはに)は に黒きゆゑ 美都具理能(ミツグリノ) その中つ土(に)を」(出典古事記(712)中・歌謡)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android