日本歴史地名大系 「三之丸」の解説 三之丸さんのまる 三重県:桑名市桑名城下三之丸[現在地名]桑名市三之丸桑名城本丸の西にある一画で、上級藩士の屋敷地。北は揖斐(いび)川に面し、東・西・南とも堀で囲まれている。南と北の二つの大手門および大手橋によって城下の片(かた)町・川口(かわぐち)に通じる。中世にはこの付近を江(え)ノ口(くち)と称し、太田氏の館や日蓮宗顕本(けんぽん)寺があった。文禄年間(一五九二―九六)に桑名城築城に際して、江ノ口の住民は諸(もろ)町(のちの江戸町)に移された。慶長六年(一六〇一)本多忠勝が桑名城に入城、「久波奈名所図会」に「三年目より御城普請あり、此時天守三之丸出来」とあり、この時に顕本寺は萱(かや)町へ移ったと思われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by