三井脩(読み)ミツイ オサム

20世紀日本人名事典 「三井脩」の解説

三井 脩
ミツイ オサム

昭和期の官僚 (財)日本道路交通情報センター理事長;元・警察庁長官。



生年
大正12(1923)年3月15日

没年
平成4(1992)年8月11日

出生地
熊本県玉名市

学歴〔年〕
東京帝大法学部〔昭和19年〕卒

経歴
学徒出陣、海軍主計中尉で復員。昭和21年内務省に入省。共産党の潜行幹部捜査で長崎県から中央へ。警察庁と警視庁公安一課長、警視庁公安部長、警察庁警備局長などを歴任し、56年長官に就任。この間、60年安保、学園闘争、土田邸爆破事件、金大中事件、成田空港反対闘争など、戦後公安史の重要な局面で捜査を指揮。節を曲げない強硬な態度から“公安のロベスピエール”の異名をとった。59年から日本道路交通情報センター理事長。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三井脩」の解説

三井脩 みつい-おさむ

1923-1992 昭和時代後期の官僚。
大正12年3月15日生まれ。昭和21年内務省にはいり,警視庁公安部長,警察庁警備局長などを歴任。この間,安保闘争,大学紛争,成田空港反対闘争などの公安事件の捜査を指揮した。56年警察庁長官。平成4年8月11日死去。69歳。熊本県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android