三代制符(読み)さんだいせいふ

改訂新版 世界大百科事典 「三代制符」の意味・わかりやすい解説

三代制符 (さんだいせいふ)

建久新制(1191),寛喜新制(1231),文永新制(1273)の鎌倉時代の代表的な三つの公家新制制符)を収めた書。江戸初期,近衛家所有となった東大寺学僧宗性上人(1202-92)の旧蔵書のうちより,上記の3書を選んで安永(1772-81)以前に1冊に収録原本陽明文庫に現存する。誤写が多いが代表的な新制を一覧できるので,よく使用される。《続々群書類従所収
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 後藤

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android