日本歴史地名大系 「三代寺遺跡」の解説 三代寺遺跡さんだいじいせき 鹿児島県：姶良郡加治木町日木山村三代寺遺跡[現在地名]加治木町日木山 三代寺縄文時代早期と中世の遺構・遺物が出土した遺跡。縄文早期後葉の貝殻文の塞ノ神式土器が大量に出土した地点があることで知られる。蔵王（ざおう）岳から西方に延びた山麓にあり、標高約四〇メートルの台地上に位置している。昭和四九年（一九七四）九州自動車道の建設に伴って発掘調査が実施された。遺跡の中心は塞ノ神式土器で、これに伴う集石遺構五基も検出された。塞ノ神式土器は円筒形の胴部にラッパ状に広がる口縁部をもち、貝殻文様を施文した土器が主体を占めるが、ほかに円筒形の器形も出土しており、新しい形態として三代寺式土器と区分されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
