日木山村(読み)ひきやまむら

日本歴史地名大系 「日木山村」の解説

日木山村
ひきやまむら

[現在地名]加治木町日木山

日木山川(黒川)左岸に位置し、対岸西は段土たんど村、対岸北は小山田こやまだ村。同川沿いの低地蔵王ざおう(一六四メートル)以東の台地からなり、黒川くろかわ(一七五・二メートル)南西は海に臨む。建治二年(一二七六)八月日の石築地役配符写(調所氏家譜)によると、加治木郷の寺田二〇町のうちに「肥喜寺三丁三尺阿闍梨良幸」とあり、肥喜寺は当地にかかわると推測される。天文一一年(一五四二)一二月六日、本田董親に「加治木郷之内日木山名十二町」などが宛行われている(「島津貴久宛行状」旧記雑録)。なお「三国名勝図会」によると、「土器園塁」が当村にあり、かつて陶工が居住していたのが地名の由来と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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