三分市村
さんぶいちむら
[現在地名]斐川町三分市
斐伊川支流の河口の村。文政四年(一八二一)の出雲国十郡絵図(県立図書館蔵)によると、当村は中原村の東の陸続きと、斐伊川が三流に分岐するうちの中の支流と南の支流の間の島にあたる。北は坂田村、南は砂川・二十間川により福富村・黒目村に接する。斐伊川の沖積作用を利用した新田開発により西から徐々に陸化し、東方に村域を増やしていった。斐伊川は宍道湖に注ぐまでに分流し、藩の政策とも相まって幾度も川違えにより流路を変えた。当村の北方を御場川、南方を二十間川が東流し、宍道湖に注ぐ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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