日本歴史地名大系 「三升原」の解説 三升原さんじようばら 広島県:東広島市田口村三升原[現在地名]東広島市西条町田口 三升原田口(たぐち)村と大沢(おおさわ)村の間の台地にある近世後期の開発地。文政二年(一八一九)の「国郡志下調書出帳」や「芸藩通志」によれば、文化五年(一八〇八)笹原であった当地の開発を割庄屋惣右衛門が計画、田口・大沢両村の百姓らが畠を少しずつ開いた。蕎麦・唐櫨などの植付は失敗したが、その後文化一一年当地への家作が許可され、両村の百姓五人が藩からの借銀で家を建てた。ほかの者も自力、あるいは藩からの援助で次々と進出し、文政二年には五九戸・一六〇人を数えたが、村として独立するに至っていない。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by