出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…飛驒国司家。世にいう三国司の一つ。藤原師尹の子済時が姉小路氏を称し,その裔が,鎌倉後期に飛驒に所職を有していたらしいが,家綱のとき,建武年中(1334‐38)に南朝のいう御料の一国である飛驒の国司に任ぜられたといい,南朝方として活躍し,1378年(天授4∥永和4)従三位参議に叙任された。…
…南北朝期から戦国末年にかけて,それぞれの国の国司として,領国経営を行った三家の総称。1548年(天文17)の述作という《運歩色葉集(うんぽいろはしゆう)》や《貞丈雑記(ていじようざつき)》などでは,飛驒国司姉小路氏,伊勢国司北畠氏,阿波国司一宮氏を三国司と称し,また合戦記ながら史料的価値も比較的高いとされる《足利季世記(あしかがきせいき)》では,姉小路氏,北畠氏に加えて土佐一条氏を挙げている。また江戸初期に成立した《甲陽軍鑑(こうようぐんかん)》などでは,伊勢,伊予,奥州を称するなど,諸書によって異同がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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