朝日日本歴史人物事典 「三好想山」の解説
三好想山
江戸後期の書家,随筆作者。名古屋藩士。名は永孝,通称六左衛門。想山の他に起雲,玩文などと号した。書ははじめ佐々木庸綱に学び,のち天保9(1838)年ごろ主命を受け,京都の花山院家厚について大師様を修めた。古篆もよくして,筆道指南家の免許を得た。文政2(1819)年から江戸定府となり,同地で没す。尾張地方や江戸の奇談57話を集めた『想山著聞奇集』(絵入り,5冊,1850)はその主著。<著作>『想山著聞奇集』(『日本庶民生活史料集成』16巻)<参考文献>森銑三「想山著聞奇集とその著者三好想山」(『森銑三著作集』11巻)
(ロバート・キャンベル)
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