精選版 日本国語大辞典 「三字中略」の意味・読み・例文・類語 さんじ‐ちゅうりゃく【三字中略】 〘 名詞 〙 連歌・俳諧で、賦物(ふしもの)の一つ。発句中に三音からできている名詞の中一音を除いても上と下の二音で他の物の名となるような語を詠み入れたもの。「竹の葉の蛍は星の林かな」の句で、「はやし」の中一字を略して「はし(橋)」を賦している。[初出の実例]「但賦物太以難、諸人不レ得風情、上句反読〈縦令松妻雖略之体也〉、下句三字中略云々、仮令ツマキ月」(出典:明月記‐補遺・建保二年(1214)八月二八日)[その他の文献]〔連歌初学抄(1452頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例