三学院(読み)さんがくいん

日本歴史地名大系 「三学院」の解説

三学院
さんがくいん

[現在地名]蕨市北町三丁目

金亀山極楽寺と称し、真言宗智山派。本尊は慈覚大師作と伝える十一面観音。享保一〇年(一七二五)四月の火災で旧記などを失ったため(風土記稿)創建の時期などは不詳。開山賢広は慶長年間(一五九六―一六一五)の末頃に没したとされる(風土記稿)。寛永一〇年(一六三三)の関東真言宗新義本末寺帳には本寺醍醐山道教方と記され、山城醍醐寺三宝さんぼう院末。天正一九年(一五九一)一一月寺領二〇石寄進の朱印状(三学院文書)を与えられ、幕末まで蕨宿内に寺領をもっていた。江戸時代には関東十一談林の一で、塚越つかごし定正じようしよう寺をはじめ末寺六ヵ寺・門徒一六ヵ寺を有した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android