三尾浦
みおうら
[現在地名]美浜町三尾
日高郡の西端部に位置し、北には西山(三二八・七メートル)がそびえ、南は太平洋に面して岩礁に富む東西に長い海村。海岸には神功皇后が新羅からの帰途、阿尾(現日高町)に上陸してのち王子に会った地と伝える逢母磯があり、竜王社、三穂石室と称される岩窟、弁天島が点在する。東は和田浦本の脇に接する。「万葉集」巻七に「風早の三穂の浦廻を漕ぐ舟の舟人さわく波立つらしも」と詠まれる三穂の浦は当地に比定されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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