三峰村(読み)みつみねむら

日本歴史地名大系 「三峰村」の解説

三峰村
みつみねむら

[現在地名]大滝村三峰

明治元年(一八六八)古大滝ふるおおたき村のうちの三峰社神領分が分離して成立した。三峰山の一山全域、東西二七町余・南北一里八町の地域が村域で、北部を荒川が東流し、西麓を大洞おおぼら川が北流し荒川に注ぐ。三峰山山頂に三峰社があり、山頂より八町ほど下の南面に民家が散在した。近世の郷村帳類では古大滝村に属して扱われ、村名はみえない。しかし「風土記稿」では一村に扱われ、「三峰山ノ神領ニテ観音院ノ南ヘ下ルコト八町許ニアリ、往古ヨリ神領ノ百姓ニテ他の村落ト異ナリ、村ト云ヘキモノニモアルマシケレトモ、今此山ニテ唱ヘノマヽヲ記ス」と記載されている。村民は三峰門前百姓・神領百姓とよばれ、名主も置かれていたため、実質的には古大滝村から独立した村となっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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