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裁許状 さいきょじょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

裁許状
さいきょじょう

中世の裁判における判決書。鎌倉時代には,幕府,六波羅探題鎮西探題 (→九州探題 ) から発給された。下知状形式で初めに訴人 (原告) と論人 (被告) の名前,次に争いの要旨,さらに両者の主張を引用して,最後に判決が述べられている。

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デジタル大辞泉の解説

さいきょ‐じょう〔‐ジヤウ〕【裁許状】

中世・近世、判決文を記した文書。

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百科事典マイペディアの解説

裁許状【さいきょじょう】

中世,裁判機関が勝訴側に与えた裁許(判決)文書。訴人と論人の名前,それぞれの言い分,これに対する裁許を記した。形式的には鎌倉幕府の裁許状(関東裁許状)は下文・下知状(げちじょう)様式が多く,室町幕府は管領(かんれい)奉書・奉行人奉書が多く,公家では院宣綸旨(りんじ)が出された。
→関連項目和与状

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世界大百科事典 第2版の解説

さいきょじょう【裁許状】


[中世]
 裁許(判決)の内容を記した文書。鎌倉時代初期には下文(くだしぶみ)を用いて裁許したこともあったが,まもなく下知状(げちじよう)の様式を用いるようになった。すなわち文書の様式上からは下知状,判決文という内容からは裁許状の文書名が付せられるわけである。その様式をみると,はじめの事書(ことがき)で訴人(原告),論人(被告)の名前と相論の要旨が書かれる。〈南都興福寺僧綱等と千福丸と相論す,摂津国吹田荘下司職の事〉がその一例で,興福寺僧綱が原告,千福丸が被告で,吹田荘下司職について争っている。

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大辞林 第三版の解説

さいきょじょう【裁許状】

鎌倉時代以後、訴訟の判決文書。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

裁許状
さいきょじょう

中世における裁判の判決状をいう。『沙汰未練書(さたみれんしょ)』には、幕府の御成敗(ごせいばい)の下知状(げちじょう)のことを裁許状と称するとある。鎌倉幕府は初期には裁許状に下文(くだしぶみ)を用いていたが、のちには下知状を用いるようになった。裁許状の形式としては、初めの事書(ことがき)の部分で訴人と論人の名前と相論の内容の要点を示し、本文には両者の主張の要旨を引用して、最後に判決理由を明示した。鎌倉幕府の裁許状としては関東裁許状、六波羅探題(ろくはらたんだい)裁許状、鎮西(ちんぜい)探題裁許状があり、室町幕府では足利直義(あしかがただよし)が署判を据えた裁許状や、複数の奉行(ぶぎょう)人が連署する裁許状が発給されている。裁許状は長文のものが多く、紙継目(かみつぎめ)裏には担当奉行人が裏花押(うらかおう)を据えている。[瀬野精一郎]
『相田二郎著『日本の古文書 上』(1949・岩波書店) ▽佐藤進一著『古文書学入門』(1971・法政大学出版局) ▽瀬野精一郎編『鎌倉幕府裁許状集』上下(1970・吉川弘文館)』

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世界大百科事典内の裁許状の言及

【下知状】より

…すなわち幕府の裁許文書として裁判のおりの判決(当時これを裁許といった)に多く用いられた。今日残る下知状の大半はこの裁許状であるが和与(わよ)の際にも用いられる。文書の様式上から下知状といい,内容からみて同一の文書を裁許状とよび,あるいは裁許の下知状のように文書名を付することもある。…

【鎮西探題】より

…博多の櫛田神社近辺に設置されたといわれる。成立時期については,九州における聴訴権をもつ北条兼時,同時家が九州に下向した1293年(永仁1)説と,訴訟の裁断権をもつ北条(金沢(かねさわ))実政が初めて裁許状を発給した97年説がある。実政の後も北条(金沢)政顕(まさあき),北条(阿曾)随時(ゆきとき),北条(赤橋)英時(ひでとき)と北条氏一族が任命された(政顕と随時の間に政顕の子種時を入れるかどうかで意見が分かれている)。…

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