三槐抄(読み)さんかいしょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三槐抄」の意味・わかりやすい解説

三槐抄
さんかいしょう

毎年正月 11~13日に行われた諸国国司を任命する県召 (あがためし) の行事に関する研究解説書。3巻。藤原実房 (1147~1225) の著。父公教の懐中にした覚え書もとに承安4 (1174) 年起稿,その後補訂を加えて元仁2 (1225) 年頃までに完成。彼の家は三条を称し,彼自身大臣 (唐名槐門という) に昇進したため,この書を『三槐抄』と後人が呼びならわした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android