共同通信ニュース用語解説 「三江線」の解説
三江線
広島県三次市と島根県江津市を結ぶ全長108・1キロの路線で、両県の6市町を走る。国土交通省によると、1987年の国鉄民営化以降、本州で100キロを超える路線の全線廃止は初めて。1キロ当たりの1日平均乗客数を示す「輸送密度」は87年度に458人だったが、2014年度には50人にまで落ち込み、16年9月にJR西が廃線を表明した。
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広島県三次市と島根県江津市を結ぶ全長108・1キロの路線で、両県の6市町を走る。国土交通省によると、1987年の国鉄民営化以降、本州で100キロを超える路線の全線廃止は初めて。1キロ当たりの1日平均乗客数を示す「輸送密度」は87年度に458人だったが、2014年度には50人にまで落ち込み、16年9月にJR西が廃線を表明した。
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西日本旅客鉄道(JR西日本)の旧線路名称。広島県北部から島根県中央部へ至る路線で、三次(みよし)(広島県)―江津(ごうつ)(島根県)間108.1キロメートル、全線単線、非電化であった。江の川(ごうのかわ)の河谷に沿って三次盆地と江津を結び、芸備(げいび)線、福塩(ふくえん)線と結んで陰陽連絡鉄道の一部をなしていた。沿線には大きな都市はない。石見(いわみ)江津(現、江津)―浜原間は1930~1937年(昭和5~12)に開業、1955年(昭和30)より三江北線とよばれた。三次―口羽(くちば)間は1963年に三江南線として開業し、1975年、浜原―口羽間の開業によって全通して三江線となった。1987年、日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化に伴い、JR西日本に所属。沿線の過疎化と自家用車普及により利用者が減少したため、2018年(平成30)3月に廃止された。JR発足後、本州で100キロメートルを超える路線が全面廃止されたのは初めてである。
[青木栄一・青木 亮 2018年7月20日]
…舟運は沿岸の〈たたら〉や石見銀山の衰退に伴って明治末期から徐々に少なくなり,大正以降は発電用の鳴瀬堰堤(なるせえんてい)の築造(1919),道路改修と自動車通行,三江北線の開通(1937)によって完全に消滅していった。しかし,舟運に代わるはずであった三江線の全線開通は1975年8月まで待たなければならず,またこの間に1973年の豪雪や1972年の水害なども災いして流域の過疎化が進んだ。【藤原 健蔵】。…
※「三江線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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