三津寺村(読み)みつてらむら

日本歴史地名大系 「三津寺村」の解説

三津寺村
みつてらむら

中世の三津寺庄を引継ぎ、元和六年(一六二〇)大坂の市街地拡張によって消滅した村。島之内しまのうち西部の町々の母体となった。豊臣時代には豊臣家の直轄地で、同氏滅亡後の元和初年の摂津一国高御改帳では東成ひがしなり郡に記され、高一六九石余、うち一二一石余が幕府領、四八石余が大坂藩松平忠明領。元和三年九月には一二一石余は備中成羽藩領、四八石余は幕府領となり、このときの高持百姓は三三(御津宮文書・三津家文書)。同六年の三津寺畠やしきニ成申候帳(御津宮文書)によれば、同元年完成の道頓堀どうとんぼり川は当村の農地三二石余をもその敷地とし、同六年には長堀ながほり川も着工され、敷地とされた当村の高は一九石余であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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