三浦山(読み)みうれやま

日本歴史地名大系 「三浦山」の解説

三浦山
みうれやま

現在御嶽おんたけ火山外輪山である継母ままはは岳の西に連なる小峰を三浦山(二三九三・五メートル)と称しているが、もとは王滝川上流のいわゆる水うれ(水源)一帯山林を総称していたものである。

宝暦七年(一七五七)の「吉蘇志略」では付録として「三浦山」の項を特にとり上げ「本とは王滝に隷く、是れ濃州飛州信州の三国の界なり、其山は広大なり、間々或は良材を盗むもの之れ有り。然れども王滝より山を隔て之を制する能はず、故に享保中、有司は濃州、三村氏に命じて之を監護せしむ、加子母の郷豪内木氏専ら其事を掌る、遂に経界を正くし、九を築きて、直ちに御嶽の東北麓に達す、是に於て分界初めて定まる」とあり、隣接の裏木曾うらぎそと称する山林とともに、美林として知られているところである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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