小峰(読み)おみね

精選版 日本国語大辞典 「小峰」の意味・読み・例文・類語

お‐みねを‥【小峰】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 峰(みね)をいう。
    1. [初出の実例]「相模嶺(さがむね)の乎美禰(ヲミネ)見かくし忘れ来る妹が名呼びて吾を哭(ね)し泣くな」(出典万葉集(8C後)一四・三三六二)

さ‐おお‥をを【小峰】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さ」は接頭語 ) 小さな山のみね。こみね。
    1. [初出の実例]「隠国の 泊瀬の山の 大峰には 幡張り立て 佐袁袁(サヲヲ)には 幡張り立て」(出典:古事記(712)下・歌謡)

こ‐みね【小峰】

  1. 〘 名詞 〙 小さい峰。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「小峰」の解説

小峰
こみね

中世よりみえる三根みね郡の地名。対馬島主宗貞茂が佐賀さかを拠点とする応永一五年(一四〇八)頃より、郡の西部小峰郡東部大峰おおみね郡と称するようになったというが、小峰郡の中心である三根・峰は小峰とよばれた。文正二年(一四六七)一二月一三日の宗成職書下(三根郷給人等判物写、以下断りのない限り同判物写)に「三根郡内しミやうの跡にをいて、こみねの分」とみえ、宗弥次郎の扶持として与えられた。応仁三年(一四六九)「小峯郡」の「船公事」「下人売口買口」を含む峯の大掾満家跡が畔蒜助五郎に安堵された(同年六月二〇日宗貞国書下)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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