三角屋敷(読み)さんかくやしき

精選版 日本国語大辞典 「三角屋敷」の意味・読み・例文・類語

さんかく‐やしき【三角屋敷】

[1] 〘名〙 敷地三角形をなす邸(やしき)。不吉なものとされた。
[2] 江戸、深川平野町(台東区深川一丁目)にあった地名。付近に直助長屋という岡場所があった。

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日本歴史地名大系 「三角屋敷」の解説

三角屋敷
さんかくやしき

[現在地名]江東区深川一丁目

あぶら堀に沿う町屋元木場もときば二一ヵ町の一で、深川三角ふかがわさんかく屋敷とも称した。北は富久とみひさ町、西は油堀を挟んで一色いつしき町、南は同じく油堀および平野ひらの町、東も同町。文政町方書上によると、元禄一四年(一七〇一)二月本所上水請負人の吉右衛門の拝領屋敷となったが、屋敷地所が鱗型だったことから三角屋敷と称されたという。町屋敷は正徳三年(一七一三)町奉行支配となったが享保七年(一七二二)上地、さらに寛政九年(一七九七)には赤坂氷川明神別当大乗だいじよう院に引渡された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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