三遊亭円左(読み)サンユウテイ エンサ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「三遊亭円左」の解説

三遊亭 円左(初代)
サンユウテイ エンサ


職業
落語家

本名
小泉 熊山

別名
前名=三遊亭 米朝,三遊亭 飩朝

生年月日
嘉永6年

出生地
江戸京橋中橋(東京都)

経歴
19歳の時三遊亭円朝門に入り、明治18年ごろ円左の名を貰い、19年真打ちとなる。38年4代目橘家円喬らとともに落語研究会結成。得意噺は「富久」「柳の馬場」など。

没年月日
明治42年 5月8日 (1909年)


三遊亭 円左(4代目)
サンユウテイ エンサ


職業
落語家

本名
山下 守

生年月日
昭和17年 5月15日

出身地
熊本県 天草郡大矢野町

経歴
昭和43年12月4代目三遊亭円馬に入門して富太馬。48年4月笑馬で二ツ目となり、59年4月真打ちに昇進、4代目円左を襲名

没年月日
平成1年 2月13日 (1989年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「三遊亭円左」の解説

三遊亭 円左(1代目)
サンユウテイ エンサ

明治期の落語家



生年
嘉永6年(1853年)

没年
明治42(1909)年5月8日

出生地
江戸京橋中橋

本名
小泉 熊山

別名
前名=三遊亭 米朝,三遊亭 飩朝

経歴
19歳の時三遊亭円朝門に入り、明治18年ごろ円左の名を貰い、19年真打ちとなる。38年4代目橘家円喬らとともに落語研究会を結成。得意噺は「富久」「柳の馬場」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三遊亭円左」の解説

三遊亭円左(初代) さんゆうてい-えんさ

1853-1909 明治時代の落語家。
嘉永(かえい)6年生まれ。初代三遊亭円朝の弟子となり,理朝(一説には鯉朝),米朝,飩朝(どんちょう)をへて円左を名のる。明治19年真打。38年4代橘家円喬(たちばなや-えんきょう)らと落語研究会をつくった。人情味のある落とし噺(ばなし)を得意とし,新作も演じた。明治42年5月8日死去。57歳。江戸出身。本名は小泉熊山。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三遊亭円左の言及

【落語】より


[落語研究会結成]
 1897年に春錦亭柳桜が,1900年に円朝,燕枝が死去した東京落語界は,円朝没後の三遊派を統率していた4代円生をも04年に失い,上方落語界の隆盛ぶりを見るにつけても善後策をたてねばならなかった。初代三遊亭円左(1855‐1911)が,本格の噺の確立をめざして,落語・講談速記界の第一人者今村次郎に相談したことから,4代橘家円喬(1865‐1912),初代三遊亭円右(1860‐1924),初代三遊亭小円朝(1857‐1923),4代橘家円蔵(1864‐1922),3代柳家小さん(1857‐1903)とともに1905年に第1次落語研究会結成の運びとなった。こういう芸道精進から東京落語は黄金時代に入った。…

※「三遊亭円左」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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