上三条村(読み)かみさんじようむら

日本歴史地名大系 「上三条村」の解説

上三条村
かみさんじようむら

[現在地名]玉穂町上三条

甲府盆地の中央部、釜無川左岸、笛吹川右岸の平地に位置する。南は下三条村、西は布施ふせ(現田富町)、東は下河東しもがとう村。村内を遠藤えんどう川が南流する。戦国期には下三条村と合せて三条とよばれた。天正四年(一五七六)七月五日の武田勝頼印判状写(甲斐国古文書)に「合壱貫弐百五拾文御蔵出、右之分甘利三条両棟別之内、毎年無非分様ニ可請取者也」とあるが、宛先は欠けている。同一〇年一一月七日の徳川家印判状写(滋賀中村不能斎採集文書)では、武田家旧家臣塚原六右衛門尉が武田家時代に与えられた知行地を安堵されており、そのうちに「三条内三拾貫文」が含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android