上三毛村(読み)かみみけむら

日本歴史地名大系 「上三毛村」の解説

上三毛村
かみみけむら

[現在地名]和歌山市上三毛、那賀なが岩出いわで船戸ふなと

那賀郡に属し、紀ノ川南岸にあり、西は下三毛村、東は山崎やまざき(現岩出町)、南に御茶屋御殿おちややごてん(二七八・七メートル)がある。小名上新出・船戸があり(続風土記)、村の北部を東西大和街道が通る。中世は三毛庄に含まれた。

慶長検地高目録によると高六九一石余、小物成八斗六升八合。小倉組に属し、慶応四年(一八六八)の御毛見町分差出帳(藤田家蔵)によれば家数一五五で地士二・庄屋一・肝煎二・本役一一一・半役二八・無役一〇・歩行一、人口男二一八・女二一七、牛四〇。作間稼は「男は柴草苅、女ハもめん仕候」とある。


上三毛村
かみみけむら

[現在地名]岩出町船戸ふなと、和歌山市上三毛

上三毛村(和歌山市)

上三毛村のうち船戸地区は昭和三一年(一九五六)岩出町成立の際、分れて岩出町に属することとなった。船戸は、長承元年(一一三二)一〇月三〇日付の鳥羽上皇院庁牒案(根来要書)那賀河南かなん山前やまさき畠井はたい(現畑毛)の四至のうちに「限南大河并添船戸北(ママ)」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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